水ぐらし

水にまつわる暮らしのあれこれ

水道水が白濁している…害はないの?

先日は、水道水にサビなどの鉄分が混ざってしまう
赤水についてご紹介しました。

 


本日は、水道水が白く濁ってしまうという現象について、
紹介させていただきます!

気泡が混ざっているだけでしょ…?と思われた方!
実は、それだけじゃないケースもあるんです。

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photo by malias

 

蛇口から出る水が白っぽく見えたら

もしも、水道水が白く濁っているかも…と思ったら、
まずは透明なコップに水をとって
しばらく置いてみてください。

5分程度放置してみて、
白濁していた水がその後、透明に戻るかどうかチェックします。

だんだんと透明になってきたら、
それは気泡が混ざったために白濁している状態です。
その場合は、そのまま使用しても問題ありません。ひと安心。

もし、そのまま白く濁ったまま、、という場合には、
他の原因が考えられます。

 

気泡で白濁する理由

他の原因を探る前に、
気泡によって白濁する理由を少しだけ解説。
水道管のなかを通る水は、圧力がかかった状態。
この圧力によって、水の中には空気が溶け込みやすい状態なんです。

この溶け込んだ空気が、蛇口から出て圧力から開放されると、
気体化して小さな気泡になって見えるわけですね。

特に夏場など暑い季節になって、水道管内の水の温度と、
外の気温の差が大きくなると白濁も起こりやすくなります。


放置しても白濁したまま…亜鉛が原因かも?

さて、透明のコップにとってしばらく放置しても
白濁したままの場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。
実は、水道管に使われている亜鉛メッキ鋼管から
溶け出た亜鉛が原因となっているケースがあります。

この場合は、水を沸騰させると、一層白く濁るという
特徴もありますので、一度沸騰させてみるといいかも。


亜鉛で白濁した水は健康に害がありますか?

基本的には、健康への被害は少ないと考えられているので、
必要以上に心配になる必要はありません。

しばらく蛇口を開けっ放しにしていれば、
透明の水に戻るのであれば、それほど気にする必要もないでしょう。


白濁したまま!あるいは頻繁に白濁する場合は…

もしも、ずっと白濁した水が出続ける、
もしくは朝一番は必ず白濁する、
など症状が続く場合には、
給水管などを交換したほうがよいでしょう。

亜鉛メッキ鋼管を使っていない場合でも、
例えば防錆塗料などに含まれる亜鉛成分が溶け出している可能性なども
あるようです。


おわりに

気になる場合は、一度専門の業者さんに相談をおすすめします!
これから暖かくなってくると、水道水の白濁も
起こりやすくなります。
あわてず騒がす、透明のコップで白濁が消えるかどうか、
まずは確認してみてくださいね。